Trial By Intimacy (The Book of Splendours)

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ジャケットに描かれている男はビルの自画像だそうです。
1984年作。
自身が創設したレーベルであるコクトー・レコーズで、本格的に音楽活動をスタートしたビル。
インスト盤「Savage Gestures For Charms Sake」を1983年に発表しました。
そして翌年、新たな作品を作ります。
しかしそれはただの作品ではなく、「作品を作る」というより、
「作品を作り続ける」といった方がいいようなものでした。
1984年に彼が発表したアルバムは4枚。物凄いスピードです。
(コンピレーション盤の「The Two-fold Aspect of Everything」を含めると5枚)
そしてその全てがインストゥルメンタルでアンビエントな作品です。
トライアル・バイ・インティマシーは、それら4枚のアルバムを
まとめて発売したボックスセットなのです。
ビルの初のボックスセットです。

4枚のアルバムはもちろん、ビルが描いた絵が印刷されたポストカードと
「The Arcane Eye」というタイトルの写真集を封入した豪華な仕様なのですが、
発売当時は写真集の生産が間に合わず、ボックスに申込書を入れ間に合わせたそうです。
しかし、どれもこれもイラストが不気味なんですよね。
イラストはビルによるものなのですけど、全体的に黒く暗い印象です。
作風は、Quit Dreaming And Get On The Beamの初回版のみについていた
本作が発表された翌年1985年に単体でレコード化され、
ジャケットも1984年の一連のアルバムジャケットと似ていました。
残念ながらボックスには含まれていません。

4枚のアルバムは当時レコードで単体でも発売されており、
いずれのアルバムも1989年に初CD化されましたが、後に廃盤。
永らく入手困難だったのですが、2012年にCherry Redから
今度はボックスセットをCDサイズに縮小した
復刻版が再発され、再びアルバムを入手する事ができるようになりました。
(今回も「Sounding The Ritual Echo~」は収録されていません)
もちろんポストカードや写真集も封入されています。
これが再発される前後にもCherry Redからビルの作品が再発されています。
でもなんでCherry Redなんでしょうね。ありがたいですけど。

収録アルバム・内容
・The Arcane Eye - 写真集。
・絵(ポストカード)のタイトル
  1. In The lmp of The Perverse (Imagianry Self Portrait No.1)
  2. Flaming Desire 1 & 2
  3. Guitar
  4. Beneath The Map of Heaven ...The River of The Arcane
  5. Hermetica
  6. Neophyte (Imaginary Self-Portrait No.3)
  7. Permanent Flame (Imaginary Self-Portrait No.2)
  8. Communion





  • 最終更新:2015-02-19 22:45:56

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