Orchestra Arcana

Orchestra Arcana (オーケストラ・アルカナ)とは、
Red Noise」以来、久しぶりにビル・ネルソンが80年代中盤より開始したユニットです。
Bill Nelson's Orchestra Arcanaと表記される事もあります。
ビルのレーベル、コクトー・レコーズからデビューしたユニットで、
名前からしてバンドっぽいのですが、実際にはメンバーはビル1人で、
作曲、制作も全てビル一人だと思われますので、
ビル・ネルソンのソロと捉えても良いように思います。

1985年に12インチシングル「Sex-Psyche-Etc」をコクトーから発表し、
翌年にはファーストアルバム「Iconography」を発表します。
話し声を代表する様々な音をコラージュして、
曲に取り込ませているのが特徴的です。
どんよりと暗く不気味なジャケットの通り、
アンビエント風の曲もありますが、それだけでなく
比較的ポップな曲もあります。

この後ビルはエピックレコード傘下のポートレートから
Getting The Holy Ghost Across」といったポップな
ボーカルアルバムをリリースし、しばらく路線がポップなものへとなっていきます。

オーケストラ・アルカナは単発的なプロジェクトだったのかと思いきや、1988年にセカンドアルバム
「Optimism」をリリースし、ビル・ネルソンの持ち味であるアンビエントな要素と
ポップな要素を上手く混ぜたような素晴らしい作品となっています。
結果、オーケストラ・アルカナは2枚のアルバムと1枚のシングルを
リリースした事になります。

2枚とも1988~1989年にはCD化されており、
エニグマ・レコードからリリースされています。
「Optimism」に関しては1988年という同じ年に
コクトーとエニグマの2つのレーベルから発売されており、
コクトー盤は3曲のボーナストラックが追加され、全部で19曲となっているのに対し、
エニグマの方はボーナストラックなしの16曲ですので注意が必要です。

2002年に2枚のアルバムとボーナストラックを加えた
コンプリート盤「The Hermetic Jukebox」がリリースされましたが
現在は廃盤となっています。

「Iconography」は2013年に再発され、CDには未収録だった
「Sex-Psyche-Etc」のB面曲が追加されていますが、
「Optimism」は既に廃盤で再発も未だされていません。

Discography

Album

Iconography (1986年)
・Optimism (1988年)

Single

・Sex-Psyche-Etc (1985年)

  • 最終更新:2015-02-13 17:57:18

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