高橋幸宏

高橋幸宏といえば、クラフトワーク等に並んでテクノポップのパイオニア存在とも言える、「Yellow Magic Orchestra」(略称はYMO)のメンバーとして名が知られているのではないでしょうか。シンセサイザーやコンピューターを駆使したそのサウンドは、日本で一斉を風靡し、世界でも様々なミュージシャンがこれに影響を受けたほどです。そしてビル・ネルソンもまたその一人です。彼はYMOが結成される前の1977年頃からシンセサイザーに興味を持っているようですが、YMOから影響された所もかなりあると思われます。その一つがドラムでしょう。高橋さんはYMOでドラムスを担当しており、彼のジャストなビート、特徴的なフィルインなどに影響されてか、ビルの「The Love That Whirls」では、明らかに高橋幸宏のドラムを意識したフィルインが(リズムマシーンによって)多く入れられています。

どちらからアプローチしてきたのかは知りませんが、1982年に高橋幸宏のソロアルバム、「What, Me Worry?」でギタリストとして参加しており、彼がこの時期多用していた、E-bowというエフェクターをここでも多用しております。彼のギターをフィーチャーした「My Highland Home In Thailand」という曲も収録されているほどです。個人的には高橋さんとビルさんの相性はかなり良いと思います。二人とも音楽性などで、かなり共通したものを持っていたのではないでしょうか。

1983年にはYMOのアルバム「浮気なぼくら」で、(YMOにとっての)初の外国人ミュージシャンとして参加しています。メンバーの坂本龍一もビルが効果的に使うE-bowを気に入っていたようです。この時ビルは高橋さんと、YMOのサポートメンバーだった松武秀樹にドラムとプログラミングを担当してもらい、この時の音源が「Chimera」で使用されています。
同年に行われた高橋のライブツアー「Yukihiro Tour 1983」でもサポートメンバーとして参加しており、この時の映像は「Boys Will Be Boys」というタイトルで販売され、DVD化もされています。

その後も高橋さんとの交流は続き、83年作の『薔薇色の明日 (Tommorow's Just Another Day)』にも2曲参加し、84年に発表された『Wild & Moody』でも同様に楽曲制作に多くの貢献をしています。。このアルバムでは、ビルが「Helpless」「Bounds of Reason, Bounds of Love」の二曲で多くのボーカルをとっています。「Bounds of Reason~」にいたっては、作詞・作曲の段階からビルが携わっており、ボーカルもほとんどビルによるものです。本作は1985年にコクトー・レコーズからも発売されており、同年にコクトーから12インチシングルとして「Stranger Things Have Happened」が8リリースされています。このように2人は非常に多くの交流があり、おそらく影響を与え受けるといった関係でもあったのでしょう。

しかし、ある時ビルは当時の奥さん、ジャンと離婚し、同じく高橋さんも恵美子さんと離婚していました。そして1992年頃にビルは来日したようで、そこで恵美子さんと出会い、94年に結婚し、恵美子さんはビルと共にイギリスで住むという事に・・・。そもそも高橋さんとは87年頃からあんまり関係がなくなってますが、これによってさらにビル&YTってのはなくなったんじゃないでしょうか。何も不倫といった類いではないですし、単純に会う機会がなくなっただけということもあるかもしれませんが……。

ちなみに2006年にビルは『Return To Jazz Of Lights』というアルバムを出していますが、そのジャケットには若かりし恵美子さんが写っています。それとともに見逃せないのは、2人が日本のテレビ番組に出演したという事でしょう。




  • 最終更新:2016-12-16 15:31:19

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